株式会社FORG|日本語教育・外国人|愛知県

メニュー

お役立ち“ほぼ”月刊Blog

2024/08/20

日本語教師を目指すかたへ (前編)

今月は、弊社 FORG でサービスの核となる品質管理を中心に担当している古澤さんにお話を伺いました。
これからこの世界へ踏み出そうとしていらっしゃる皆さんへ、少しでも参考になる情報となればと思います。

―さっそくですが、いま FORG の中で具体的にどんな仕事を担当していますか?

今やっている仕事としては、日本の製造業の技術を学ぶために、研修生として日本に来た人たちに対して、その研修の設計係をしています。
その内容としては、日本人といっしょに研修が受けられる日本語力を、与えられた時間と費用のバランスを考えながら、設計デザインするというものです。

設計デザインは具体的に何かっていうと、テキストを始めから終わりまでするんじゃなくて、そのミッションに合ったものを抜き出す、何をして何をしないかを決める。研修で使われる日本語を分析したり、質問のフレーズ、確認のフレーズ、わからなかったときにアクションが取れる日本語を考えたりして、いただいた時間でどこまで行けるかを決める。それがシラバスになります。

そこからカリキュラムに落とし込むんですが、そこには講師という人がつくので、その人ができること、その人に求めたいことも含めて、時間と内容を当てていきます。
例えば、日本語教師の経験がない人には、会話クラスに入っていただいて、日本語教師っていう知識がないことを「メリット」として狙いを定めたり、知識のことをしっかりやってほしい人には、ベテランの経験がある方に入っていただく。講師ごとのバックグラウンドと今後期待したい力、そしてカリキュラムや時間を合わせてデザインするっていうことですね。

なので、大事なのはここで、私は実はほとんど授業はしていません。
皆さんの前で研修させてもらうのは、本当に指折り数えるほどになっています。でも、こういうことも日本語教師の仕事だっていう風に思っています。

例えば、教室がステージだと例えると、舞台(会場)を借りる人、舞台をやるために協力を仰ぐ人、資金を集める人、主役を写すスポットライトを当てる人、道具や衣装、メイクをする人、受講者が主役だとして講師はなんだろう脇役?がいる。私はその中で脚本(設計)をやっているという感じです。

この関係者が全部「教室」っていうところに最後のスポットがいくようにみんなが協力している形、それ全部が日本語教育だと捉えてます。なので、大学や養成講座などで勉強している知識は、教壇でパフォーマンスするためだけのものではない、いろんなお仕事があるっていうことを視野に入れて、修了していただきたいなって思います。

。。。ここまでお読みくださりありがとうございます。
こちらのテーマは「中編」につづきます。どうか今後の発信も楽しみにしていただければと思います。

タグ: